12:60の歴史(根が深い12:60のリズム)

主なグレゴリ暦採用の歴史

・1918年 ロシアで採用

・1872年 日本で採用(明治5年)

・1752年 イギリスが帝国全域において採用

・1699年 プロテスタント教会(ドイツ)から採用

・1582年 カトリック教会の国(イタリア、スペイン、ポルトガル、ポーランドなど)から採用

紀元前45年 ユリウス暦(ローマから採用)

紀元前15世紀頃 バビロニア人

「分」「時」「日」の時間や角度の測り方は、角度の1度を円周の360分の1とし、太陽が天空を1周するのに要する時間(1年=365日)を基礎にしているようです。人類は月の満ち欠けが約30日のサイクルで繰り返され、それが12回で再び同じ季節が巡ってくることを知っていましたし、バビロニア人は太陽が地平線に顔を出し始めてから、完全な姿を現すまでの時間(約2分)を一つの基本単位とすると、720(12×60)個分で一昼夜が経過することにも気がついていました。したがって、天文の分野では1260が重要な数字として認識されていたのです。

紀元前3800年頃 シューメル人

シューメル数字(12進法と60進法)

親指を除く手の指の関節が12本あることを利用して数を数えていたという説があります。一方の手の指を折りながら十の単位を数え、もう一方の手の関節で一の単位を数えると、両手で60までカウントできます。しかも、12は、1、2、3、4、6の倍数、60は1、2、3、4、5、6、10、12などの倍数です。角度に使われる360も倍数が多く、さまざまな場面に利用できるので便利だったためではないか、というわけです。

年と日が12進法で、時間と分が60進法で組み立てられています。

実に約6000年という歴史があります。