1260年は、「世界史の変貌」の年と呼んでいます。
モンゴルの西方への拡大が結果的に終結した年です。アイン・ジャールート(ゴリアテの泉)の戦いで「モンゴル無敵神話」を閉じました。そしてローマ教皇を中心とする西欧キリスト教世界の主権は守られました。
西欧キリスト教世界の終末思想に多大な影響を与えたシトー修道会士フィオーレのヨアキム(1135頃-1202)は、黙示録に記された千年王国の始まりを、奇しくも1260年と予言しています。
その1260年、モンゴル帝国東方では、4代モンケ崩御を受けて、次弟のフビライが即位します。